アルコールが入ると、思考能力が落ちて、ひどいと人生が狂ってしまいます…。
全米各地にあるアルコール依存症の人のためにリハビリ施設についてお話したいと思います。
ここには看護学生の時に実習で行きました。
行った先の施設は、大きな家で、それまで、前を車で通ってもそれが施設だとは気づきませんでした。とても立派な誰かのお屋敷だと思っていました。
施設の中では、事務所、集会場所(リビングっぽい)、キッチン、各人の部屋と普通の家ながら、かなりの数の部屋があり、患者さん達は男女合わせて20人程が集団生活をしながら、一か月程のリハビリをします。
その施設は、大人を対象にしていましが、施設によってはティーンエージャーが対象だったり、と様々です。
患者さん達は、常に、スタッフ、ナース、医師、セラピスト、カウンセラー等のサポートを受けて、施設内でのある程度の自由行動はありますが、基本的に外出はスタッフ同伴です。
入所時は、スタッフが荷物検査をして、アルコール類は化粧品やローションに至るまで、全て没収(と言っても後で返してもらえます)されて、生活を始めます。
お部屋は1人部屋か2人部屋で、どの部屋も、ホテルのような気持ちの良い綺麗な部屋でした。
毎日の生活は、各自割り当てで決まったスケジュールで誰かが調理をして、朝食が始まり、後片付けをした後、その日のアクティビティをします。
アクティビティは、エクササイズ(ストレッチとかヨガとか)、メディテーション、講義、等などです。
そして、これは必須なのですが、Alcoholics Anonymous (AA)と呼ばれる集会に出席します。
これは、地域のいろんな所にあって、キリスト教の教会に多くみられます。
男性のみ、女性のみ、男女混合、メンバーのみ、または一般にも公開、など、グループによっていろいろ形態が違っていて、自分に合うAAを探して出席するのですが(一般には)、このリハビリ施設の患者さん達は、決まった場所(指定された場所)に出席します。
私は、三か所のAAに出席しましたが、どこも、雰囲気がとても違っていて、いろいろな場所に行ってみるといいと思います。
これからリハビリを頑張って行くにあたって、メンターを見つける、というプロセスが必須で、1回か2回くらいAAに参加したら、積極的にメンター探しをするよう指導があります。
子弟のマッチング、ってイメージでした。
AAのプログラムは、12-Step Program for Alcoholism Recoveryという、キリスト教の教え的な感じの12ステップというより、お酒を止めるための、それに向けた12のガイドライン、という感じです。
この12-Step Program for Alcoholism Recoveryですが、バイブルみたいなテキストを渡されるのです。看護学生は、事前に自分で用意して持参するようにとの指示が先生からありました。
これをAAの集会で、順番に声に出して読んだりするのですが、私にはどうしてもこれがキリスト教のバイブルスタディ的な感じとしかとらえられなくて、正直、苦痛な時間でした。
私は仏教徒で、キリスト教を信じていないので、この12ステップも全く頭に入って来ませんでした。
一日の最後に、施設内の事務所にいたカウンセラーに、そのことを話すと、それについてのアドバイスをくださいました。
キリスト教と思わず、キリスト教の「神」的に書かれている部分を「higher power」という風にとらえたらいいんじゃないか、ということでした。
そして、AAは、地域にある「禅センター」でもやっているので、そちらに参加したみたら、何か見えてくるんじゃないか、とのこと。
ここの施設に来る患者さんは、どの人も切羽詰まった感じで来ていて、みんなとても真剣です。
遠くから来てる人もいました。ご主人から半強制で送られた奥さんや、車を売ってお金を工面てようやく来たという20歳の女の子。
皆んな、本当に、なんていうか、もがきながら頑張ってる感じで、話を聞くと泣けてきちゃう感じ(こちらが)。
このリハビリは、確か、一か月で、$3500くらいだったと思います。
このようなリハビリは、全米各地にあって、一か月で$3500という金額は、きっととてもリーズナブル。もっともっと高いリハビリが多く存在します。
参加したAAの一つは、女性のみのグループので、行ってみてあまりの人数の多さにびっくりしました。そこに、近隣の大病院のユニフォームのスクラブを来た看護師が参加していたので「え、ええ~っ!」って感じでした。
私なら…スクラブ脱いで私服で出るだろうなあ…と思って…。
病院の看板しょってAAに出てるようなもんだし… スクラブでの参加は、私なら出来ないなぁ。
看護学生としてはスクラブで出席しましたけれどもですね…。