■逝く方への言葉 #83

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先日、Long-Term Care の患者さんで切り傷ができちゃった方がいて、看護師から連絡があったので、その方のお部屋に行ってみると、同部屋の方のベッドの周りに人が何人もいました。

「あ、なんか… (End-of-Life) なの?」と近くにいた看護師に尋ねたら、「そう、今夜あたりかな」との答えでした。

その時は、肩で呼吸はしていたものの、看護師の呼びかけにも、短くですが答えられていたようでした。

翌朝、スタッフに「どう?」と聞いたら、「今朝だったよ」とのこと。

家族もいたようですが、「あまり暗い雰囲気も無かった」とのこと。

更に、看護助手が言うには、「皆んなでお別れ言って、いい感じ、と言うのかな~、暗くなかったのよ」ということで、家族(娘)の1人が、「家のことは大丈夫だから、何も心配いらないからね。さ、もう行かないと。ママが待ってるよ(先に亡くなった奥さん)」と言ったら、「ああ、そうか、そうだね」と言って、その後さらっとお亡くなりになったようです。

そうやって、「大丈夫よ」とか「心配無いから」と言ってあげることって、大事なんだな~、と思った次第です。

やっぱり、残される方としては、一分一秒長く生きていてもらいたいものだし、皆んなが取り囲んでいる中で、「もう逝っていいよ(もう死んでも大丈夫よ)」とは、なかなか言えないものですが、そう言える雰囲気だったということは、とてもいい最期だったと言えるのではないかと思います。

そういうお別れが出来た家族の方、とても羨ましいです。

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