アメリカで初めて職に就いた時、周りの人が、ほぼ皆んな?と思うくらい、副業を持っていたことに驚きました。
副業の定義を、「複数の収入源」とするならば、シフト勤務の看護師のほとんどは、2カ所で働いています。
アメリカの多くの病院では、12時間勤務の二交替制なので、週に働く日数は三日、合計36時間です。残業はありません。次のシフトの人の出勤が遅くなっている場合は、フロアをカバーするために残る場合もありますが、基本的に「交替」ですので、次のシフトの看護師がちゃんと時間通りに来る場合は、残業はありません。
1つの施設のみで働く場合は、特別に申請してなくても、中10日くらい間が空く場合さえあります。
とは言え、2カ所でフルに働くと、12時間勤務を六日間、これはちょっときついです。なので、大体、もう片方は、パートタイムになります。
私は訪問看護を時々しますが、職場で、副業的に訪問看護をしてる人は、いない感じです。
看護師は、施設に所属して働くのが一般的ですが、看護助手(CNA)や、メディカルアシスタント、又はクラークの人達は、副業もいろいろです。
AVON:どこの職場にも必ず1人はいそうです。休憩室などにAVONのカタログがいつも無造作においてあります。
その他カタログ販売:キッチン用品とか、メキシコからのカタログ販売とか、いろんなカタログ販売があります。誰が何のカタログか、いろいろあって把握できないほどです。
観葉植物の販売:ちょっと可愛い入れ物に、サボテン系など、寄せ植えみたいに作った物を職場に持ってきて売っていたり、というのもありました。価格は$3~$40くらいの幅で、いろいろありました。
食べ物の注文販売:フィリピン人がよく食べる「ルンピア」の販売は絶対に売れるので、日本の春巻きを作って売ったら売れるんじゃないでしょうか。揚げる前の状態のやつです。フィリピン人はこれをポットラックパーティなどに誰かが必ずと言っていいほど持ってきます。でも、美味しいので、すぐに完売します。個人のパーティがある人とか、揚げればいいだけのルンピアを大量に買ってきて、家で挙げてパーティに持参します。
あと、チョコレートとか、クッキーとか、他にも食べ物を注文販売している人、いました。
教える系:ヨガ、エアロビ、語学、楽器、等々、教える系は比較的単価が高いので、手に職です。
洋服のお直し&裁縫:私はこれに一時はまっていました。裁縫系は、とかく仕事内容と収入が割りに合わないので、うまく収益化する必要があります。時給換算で一番単価が高いのが、ズボンの裾上げです。でも、聞くところによると、メキシコ人が住む地域では、ズボンの裾上げを5ドルでやってくれる、という話で、どんなお客さんを取るか、でも違いが出ます。中には、何でもすぐに買うのが嫌、という方もいて、とにかく直して着る、を繰り返す人もいますが、「ああ、これは…」と感じる物は、思い切って「出来ないので、受けられない」と断ることも必要と学びました。じゃないと自分の首を絞めることになります。副業としては、やってもせいぜい月に2万円位というところです。
病院のNP(ナースプラクティショナー)で、子供達の舞台用のコスチュームデザイン+縫う作業をしている人がいます。これは、もう趣味でしょうね。お金は取ってないんじゃないかな、と思います。
看護師でバンド活動(音楽活動)をしている人もいました。コンサートで、ちょっとお金を稼ぐ感じです。
フィジカル・セラピストの人で、鞄作りをしている人もいました。勿論、販売も。
バケーション・レンタルのお掃除:バケーション・レンタルとは、普通の大きさの家を、家族連れの旅行者などにホテルのように貸しているしている宿泊施設(家)のことです。多くの所は、3,4時間のお掃除(3 Bed-room houseとか)で、$100位またはそれ以上の金額を貰えるんじゃないかと思います。キッチンを全く使用しない旅行者などの場合は早く終われる場合もあるようです。お掃除は、お客さんが帰った後から2,3日またはそれ以上の期間に、好きな時に行ってお掃除を終わらせれば良くて、時間の自由が利くし、お掃除が得意な主婦の方などに向いているのではないかと思います。即金性が高いのも利点です。
挙げるときりがないくらいですね。
こうなると、自分が持っている技術、もう出来ることならどんな事でも、収益化を図れる、ということですね。