■摂食障害のサポートグループ #51

生きるって、やっぱり1人じゃ大変だよね

先日、砂糖の依存症の件で書いた日がありますが(#44)、親の私としても、家庭外の意見も聞いてみたかったし、私が挙げた提案にも根拠があるわけでも無かったし、なにより本人の希望もあり、地域にあるサポートグループというのを探してみました。

そしてわかったのは、摂食障害に関しても、子供のを探すのは意外に難しかったということ。まあ、住んでいる場所が、都市部じゃないというせいもあるかもしれませんが…。

以前、精神科医に会ってもらわないと困る、という学校からの要請で、いろいろ探した際も、子供を受け入れてくれる精神科がなく、学校と医療システムの板ばさみで立ち往生してしまったことがあります。

その時は、結果的には、学校がそれをようやく理解してくれて(我が子が学校の歴史上初めてのケースでは無いとは思うのですが…)、学校とカウンティが連動してくれて、そこからの要請でようやく小児精神科の医師の予約が入りました。

そして今回は、個人的に探したわけなのですが、電話した先で、「18歳からなんですよね…」と言われて、「ああ、ここでもそうか~」と思ったのですが、その後、「あ、ちょっと待って。サポートグループとセラピーをやっている団体があるから、そっちで聞いてみて」と連絡先を教えてもらえました。

そして、車で一時間ちょっとの場所までドライブがてら、いい感じで出かけました。

「5分過ぎたら部屋に入れませんから遅刻しないで下さい」と事前に言われていたし、渋滞が読めなかったので、余裕を持って、2時間前にでかけました。

幸い、渋滞は全く無く、「これじゃあ、一時間ちょっとで着いちゃうなあ」と言った矢先、まさかのフリーウェイ乗り間違え。

ぎょーーーー、この先、何マイル、降りれないんだろう~、と言いながら、一番近いEXITで降りたら、その先が「通行止め」で、え?としょうがないから行ける方へ行ったら、どんどん山道へ…。

ちょっと何これ~。 なんか…笑える展開に…。

でも、娘はみるみる不安顔になりました。不安症持ちはこんなことでも不安に陥るものなのです。

「大丈夫よ~、一時間も余ってるんだから。あぁっ、コーヒーショップがある~!トイレ寄ってく?そしたらママもコーヒー買いたい。」と言ったら、「トイレは我慢する。先に到着したい」とのこと。

承知いたしました。これ以上、心配性の人の不安を掻き立てる必要もないでしょうし。

無事到着して、母娘で別々のお部屋に行き、娘の方でどんな話がなされたのかは知る由もありませんが、私の方はと言うと、、、、、私はちょっと考え違いをしていたのだと気づきました。

このサポートグループでは、親/家族の集まる方は、摂食障害を持つ本人(子供や家族)をどうやってサポートしていくか、を話したりするのかと思っていたのですが、そうではなく、摂食障害の家族を持つ「貴方(親とか)」自身のためのサポートでした。

例えば、16歳の男の子のお母さんは、「毎日腫れ物に触るような感じで会話をしているので、とても気を遣って、鬱っぽい(自分が)」と言って、涙ぐんでて、見た目もなんかやつれていました。

私の隣に座ったマリアってお母さんは、ずっと泣きっぱなし。

しばらくしたら、その隣の人も、妹さんの事で、泣き出しました。

そして、最後は、セラピストが「さあ、皆さん、今日はこれから(午後の2時半)自分のためにどんな「self-care」をしますか?」と言って、みんな(5人)に一人ずつ聞いて、お終いになりました。

話が前後しますが、皆さん各自(家族が)食に対する違う問題行動があるのですが、セラピストが私に、「貴方は娘さんの状況に対してどう思いますか?」と聞いたので、「娘はどう見たって私の3分の1も甘い物なんて食べてないんだし、家にも昔からソーダ類(炭酸系飲料)もジュースも無いし、時々食べたい甘い物くらい、好きなだけ食べなさい、と言いたい」と言ったところ、それに対しては、取り立てて否定も肯定もせず、微笑んで「そうね」とだけ言いました。

ここで行われるのはセラピーではなくて、サポートグループは、あくまでもお互いにああだったこうだったと吐き出す場所です。

それでも、セラピストは、所々、ちょっとコメントしたり、何気にアドバイスをしてくれたりもします。

帰り道、娘も、ちゃんと他の人が自分の意見を真剣に聞いてくれる(と思う!)機会があってちょっと満足したのか、機嫌がよく、帰りの景色に対しても「綺麗だね」とコメントなんかして、ああ、もう、それだけでも、行って良かった、という感じ。

そして… 家に帰って来て、「ちょっとそこのフレンチベーカリーでお菓子買って来るから出かけるね」と言うではありませんか…。

え? 。。。。。 え? 。。。。。。

今日の所で、一体何を言われたんだろう。。。。。。

聞きたい気持ちを抑えて、「行くなら、お金あげるから、ママにもなんか買ってきて」と送り出しました。今まで、そういうわけで、家でケーキとかあまり食べる機会がなかったので、私的にはとても嬉しいけど、でも、でも、何だろう、何を言われて来たんだろう。超知りたい!

帰り道のドライブ中に何気に質問してみたのですが、答えは「知らなかったこともあった」とだけだったのでそれ以上は聞けませんでした。

ま、いいか。

まあ、いいでしょう。

良しとしましょう。

家でケーキとか食べたの久しぶりな気がします。美味しかった(涙)。

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