■希望を持つという概念 #37

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「希望・希望を持つ」という概念の分析、について考える機会というのがありまして、今日は、ちょっとそれについてお話したいと思います。(概念分析については下に説明を加えてあります)

「希望を持つ」ということは、その人の置かれた状況が、程度はどうであれ苦しい状況である場合、その人に力を与えてくれるものであり、その先に起こり得るであろう可能性を信じる行為です。

様々な研究で、希望を持っている人が持たない人に比べて、病気を克服する確率が高いことや、うつ病の再発率が低くなることなどが証明されているようです。

過去に、「希望」は周りからの励ましや助言で持てるものなのか、という議論があって、研究の結果、「希望」とは、必ずしも周りからの励ましによるものではなく(励ましが意味がないということではありません)、むしろその人の過去の経験から来るものである、ということがわかっています。

経験は、幼児の頃からの積み重ねで、希望に繋がる成功経験が多ければ多いほど、その人がその後の人生で、物事に対して希望を持ちながら、起こり得る可能性を信じる心を持ち続けられる、というもので、でも、誰もがそのような成功経験ばかり持てるわけではなく、その場合は、本や新聞などから(またはインターネットの記事などでも)誰かの成功体験を「学習する」ことで、自分も希望を持てるかも、持ってみよう、という行動に繋がります。

だから、誰かを励ます時に、単なる励ましの言葉をあげることでは大して意味は無く、根拠のある励ましによってなら、その人の心に希望が生まれることが有り得る、ということです。(決して、励ましが悪いと指摘しているわけではありません。)

「未来を変えることは、夢を持つことから始まる、そして、夢を持つことは、希望を持つことから始まる」なのだそうです。

そして、自身の行動の変化は、自分の未来を変えることに繋がります。

いろんなことに希望を持って、希望を捨てないで、生きていければ。

看護の勉強の一つに、看護理論 (nursing theory) というのがあって、ちょっととっつきにくい分野ですが、毎日の看護師の仕事に密接に関連していることなので、人に言える程の習得レベルに達していない自分ではありますが、全ての看護師が勉強するべき内容だと思います。

その一環で、概念分析というのがあって、これは何に必要かと言うと、看護理論を評価して、その評価が更なる研究に結び付き、その研究内容が新たな看護理論を生み出す、というサイクルの中の、理論を築き上げているブロックの一つが「概念」で、ブロックの内容を一個一個、理解して整理していく(分析)ことで、その先にある理論を評価することが、より可能になる、みたいな、そんな感じです。

(参考文献に興味がある方は、Concept Analysis Hope あたりで検索してみて下さい。)

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