大腸がん検査を受けました。英語では「colonoscopy/コロノスコピー」と言います。特に問題があったわけではないのですが、婦人科検診の際、お医者さんに勧められたので受けました。記録も兼ねて、その時のことを書いてみたいと思います。
前準備と当日の二日間なのですが、大腸がん検査は、前準備がイベントのほとんどを占めると言っても過言ではありません。当日は、麻酔を打たれて横になっているだけで、自分で何かするわけでもなく、何を覚えてるわけでもないからです。
というわけで、書けることは前準備のことだけ…。というか、それしか無いんです。
いやいやいや… これは10年に一回なのですが、今だったらもう少しうまく出来ると思うのになぁ…という気持ち。子育てや出産も似たようなものですね(苦笑)。
5日前から
5日前からは、次の物は避けます。
- シード(種)類
- ナッツ類
- ポップコーン
- イチゴやキウイ(種がついているから)
- 鉄分のサプリメント
- オメガ3のサプリメント – 出血のリスクがあるらしいです。
食べてしまったのは、ポピーシード入りのマフィン。
そんなの、何年に一回も食べないくらい、滅多に、本当に滅多に食べないのに、何故かその日(4日前)に限って、ご近所の人に貰って2個もたべちゃったのです。
前日の「clear liquid diet」
次は、前日の「clear liquid diet/クリア・リキッド・ダイエット」です。
クリア・リキッド・ダイエット、というのは、透き通った水分です。
水、赤い色じゃないジュース類、ソーダ類、具の無いスープ類、ジェロ、コーヒー、紅茶、等です。
コンソメスープを飲もうと思ったら、間違えてトマト味のを買ってきてしまって、とてつもなくいまいちだったので、これはボツ。
子供が「日本から貰ってきたスープがいいんじゃない?」と提案しました。おお、あれね!
ちょっと凄くクリアじゃないけど、いいか、ってことで、飲んだのは、ミキプルーンから出ている玄米スープ。
これは超美味いのです!本当に美味しい。
まろやかで幸せな味…。
本当に日本は何でもかんでも美味しく作れる国だな~。
次に薬、下剤です。
準備用の薬。下剤。
処方された薬は、写真にあるように、「SuTab」という名前の下剤です。下にもちょっと書いていますが、これは腸の中に水分を取りこむ浸透圧性の下剤です。
白い大きな錠剤で、ボトル2個。ボトル1つに12錠入っています。前日に12錠、当日の朝に12錠飲みます。
コロノスコピー用の薬は、これに限らず、その人が持っている健康保険の種類によって処方される薬は他にもあります。他のは、錠剤じゃなく、粉を水に溶いて飲むタイプのもあるようです。錠剤の方がきっと飲みやすいと思います。
大きい!と一瞬思いますが、意外とするっと喉に落ちていきます。一回に2錠ずつ、10-15分に一回2錠を飲みます。ちなみに、錠剤の大きさと飲みやすさは関係ないように思います。小さい錠剤だと口の中のどこかにつっかかって、高齢者の方は意外にのみ込むのに苦労したりします。(甲状腺ホルモンのお薬とか特に)
学んだこと その1
コロノスコピー・センターからの説明書には「前日の5時に初めてください」とありましたが、前日は仕事で、家に帰ってから始めたので、始まりが7時頃に食い込んでしまいました。
それが間違いの元だった…。
この「5時から」は超太字にして欲しかった! 二重線で! しかも理由付きで!
ここすごく大事なんです!
何故なら、腸を綺麗キレイにする作業には、5時間ほど要するからです!
これは結果論として学びました。
知らなかったので、遅くに始めちゃって、結果、ろくに寝られない夜になってしまいました~(涙)。
学んだこと その2
このお薬は腹痛がしない!
腹痛しないならいいんじゃないですか?と思いますよね?
でも、腹痛がしない=予告がない、ということなんです。
いきなりの!
いやいやいや… 参った参った。
ほとんどここでは流石に詳しく書けない感じの…
早朝にもう洗濯作業をしました、もう~(涙)しかも2度洗い!!!
多分ですが、大人のプルアップパンツとかを利用したらいいんじゃないかと思います。そこは、恥もへったくれもないです。
でも、だから、また言いたいんですが、夕方5時に初めていれば、この惨事は免れたと思うのです。
作業中は寝ちゃ駄目なんです。
下剤については学校で習うんですが、人生で下剤なるものを飲んだのが初めてだったので、実感がなかったというか… 後で教科書を見直して、ああ、ほんとだ、そうだったか…と下剤の性質を再確認した次第です。いやはや。
学んだこと その3
落とし穴が各所にある。
もう流石に笑ってしまいました。自分の情けなさに。
まず、水をいっぱい飲むのはきっと拷問的だろうと思い、レモネードの助けを借りようと思いました(写真の)。
でも、説明書に「No pulp(果物のつぶつぶ)」と書かれています。うわ…これはいかん、と思っていたら、子供が横から「濾せばいいんじゃない?」と。確かに!素晴らしい!
パルプは下に沈殿するので、振らないようにして、更に、濾して上澄みを飲んだ感じですね。優等生ですね!
次に、入ってきた専用カップ。16オンスのラインがあるんですが、下のラインが太くないですか?もうすっかりそこが16オンス線だとばかり思ってました!
子供「↑もついているし、IMPORTANT(重要)と書かれてるよ」…確かにね…そうよね。
でもね~、デザイン向上の余地があると私は強く思いますね!
当日の朝
流石の私も、一日目の失敗を糧に(?)、当日の朝は、言われた通りに朝の5時から始めました。前日と同じ流れを繰り返します。
錠剤を2錠ずつ、10~15分毎に飲んで、12錠を全て飲み終わります。
飲み終わって1時間したら、16オンスの水を2杯飲みます。
朝の作業は、もう経験者(前日)なので割とすんなり。
最後まで、腹痛が全く無かったですね、この薬は。
下剤には種類があって、これは腸の中に水分を取りこむ浸透圧性の下剤です。副作用は、吐き気です。確かに…最後の最後に吐き気がありました。
水分摂取は、予約時間の2時間前でストップです。結構喉が渇くのですが、しょうがないですね。ちょっと脱水状態なんですもんね。最後に水を飲んでお終いにします。この時点で、かなりクリアな感じに近づくんですが、なんかまだかな~、という感じ。
出発ギリギリまで待ってシャワーをして(流石にこのままじゃ行かれんでしょう)、準備万端に。
でも、センターに到着して、最後に「トイレ行きますか?」と聞かれて、「ああ、じゃあ、一応、念のために行ってきます」と言って行ったのですが、なんと、そこでは完全にクリアな見た目でした!
これには、ほとんど感動しました。
センターからの説明書にしたがって、きっちりやれば、こんなにも完全な仕上がりになるんだ!って…
まるで、オリンピック選手が、怪我や病気を抱えていても、試合本番にはきっちり仕上げてくる、みたいなそんな感じ!
この後は、中に入って、バイタル取って、IVラインを設置して、麻酔をされて、もう覚えていません。
結果は、腸そのものには問題がなかったので、良しとします。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
おこがましくも、どなたかのお役に立てたらいいな、という気持ちで書いています。今だったら、もう少しうまく出来そうな気がする…のに、次は10年後。忘れているでしょう、きっと。そしてまた同じようにあたふたするんでしょう、きっと。