医療現場の虐め:虐めが一番多い部署 #199

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医療現場にいるスタっフは、患者さんのケアを提供するのが仕事ですが、看護師は必ずしも白衣の天使ではありません。昨今では白衣さえ着ていませんし…。そして、スタッフ及び看護師間の虐めも存在します。

医療従事者の虐めを調べたレポートはいくつかありますが、その一つに載っていたグラフです。

Figure. Bullying Events By Care Area (N = 44)

Figure. Bullying Events By Care Area (N = 44)

一番虐めが多いのが、OR(手術室)で3分の1を占めます。次いでMed-Surg (内科・外科病棟)で4分の1。そしてER (救急) と続いています。

このレポートによると、一番多い虐めの原因は、仕事上での失敗、となっています。医療はチームワークですので、誰かが仕事上でミスをすると、周りの人にも影響します。しかしながら、チームワークとは、互いに支え合うのがいい点のはずです。

私もPACU(術後ケアユニット)に行った際、虐めとも取れるような看護師の発言を耳にしたことがあります。1人の看護師 (ローラ)が「それじゃ、私は患者さんの家族を連れてくるわね」と言って部屋を出ました。その直後、他の看護師が入って来て「ローラは(どこ)?」と聞きました。その場にいた人達が「さあ」と答え、聞いた看護師は「普通出て行く時は、自分の行先を言うのが普通よね?ローラってば…(ここで首を振って大きく溜息)」と呆れたように言い、いかにもローラの行動がイマイチかのような空気が漂いました。

また、ORの虐めは、手術室という閉鎖的な状況で手術にあたる外科医がからむ場合も多いとされています。外科医は相当な集中力とストレスで手術にあたるわけなので、手術の妨げとなるような要因は勿論嫌います。流れる音楽や、部屋の温度、その他、自分の好みに合わせて手術室をアレンジしたい方も多いです。そしてそれにはスタッフ選択も含まれます。

OR以外でも、無視をしたりだとか、1人だけ仲間外れにしたり、などもあります。

虐めは大人になっても無くなりません。しかし、学校という決まった場所から簡単には逃げられない子供と違って、大人になったら、自由に職場を選べます。とどまっているのも逃げるのも、自分の選択です。

自分のメンタルをメタ認知し、メンタルを健康に保ちましょう。出来るだけ虐めは回避し、必要以上にお喋りをしないことをお勧めします。逃げる時は全力で逃げましょう。職場は他にもあるけど、貴方のメンタルは貴方1人の中にしかありません。大切に守りましょう。

参考文献

Wallace, S. C., & Gipson, K. (2017). Bullying in healthcare: a disruptive force linked to compromised patient safety. Pennsylvania Patient Safety Advisory, 14(2). https://collections.nlm.nih.gov/master/borndig/101711384/201706_64.pdf

これは、

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