■ひきこもり・不登校対策★IEPと504の違い #21

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

アメリカの公立学校では、様々な障害を持っていたり直面していたりする生徒のための学習支援があり、これは法律で決まっています。(私立学校では、各学校で、独自の支援をしていると思います。)

この支援とは、主に2つあって、「IEP (Individualized Education Program)」と「504 Plan」と呼ばれるものです。

2つの大きな違いは、IEPが法律で決められたプロトコルに基づいて学校側が対応を求められるのに対し、504の方は、どちらかと言うと、学校の裁量で生徒を支援していく、という感じです。

かつて、訪問看護で、12歳の男子の家を訪れた際、お母さんが、スペシャルプログラムを貰ったのに、学校は実際には何もしてくれなかった、と言っていて、その時は、「学校に余力がないのかな」と思っていたのですが、それがIEPだとしたら、学校だけでなく、カウンティ(郡)も絡んでくるはずなので、何もしてくれない、という筈はなく、お母さんの言うスペシャルなプログラムとは504のことだったのではないかな、と思いました。

なので、と言ってはなんですが、個人的には、504のリクエストは最初から考えないほうがいいと思います。(クライテリアが504の方にしか適用されない場合は除きます)

法律で決められていると言っても、誰にでも簡単に与えられるものではなく、学校側やカウンティのスペシャリスト達(サイコロジスト、カウンセラー、セラピスト等)が、状況を査定して親のリクエストを却下する場合もあります。

親が明確に「子供が〇〇の状況(状態)なので、IEPをリクエストしたい」と言っても、更に専門家による明確な理由で却下される場合もあります。

また、その時に学校で誰が担当になっているかによっても答えが代わってくる場合もあります。

ママ友だった人の一人は、お姉ちゃんが聴覚処理障害で特別支援を貰っていたので、妹にも同じように(でも違う内容で)申請したら、却下されたとのこと。学校からの答えは「貴方の娘さんに特別支援を出したら、学校中の全生徒にも特別支援を出さないといけないような感じになる」と言われたそうです。

さて、タイトルにある、引きこもりや不登校の理由を(親が)明確にしてあげないといけない訳、ですが、これは、このIEPや504を出来るだけ早くリクエストするためです。

リクエストするには、「我が子は〇〇なので…」の〇〇の部分を明確にする必要があります。これによって、子供は、テキトウに休んで引きこもっているわけではない、という状態になり、親が裁判所に呼ばれるリスク(本当に呼ばれます)も避けられるわけです。

以前も書きましたが、リクエストを明確にするために、不登校が長引きそうなら、出来るだけ急にセラピストやカウンセラー、ラボ等の身体的検査も含め、あれもこれも進めておくことをお勧めします。

不登校の理由が、パニック障害や不安障害の場合は、IEPの13タイプあるクライテリアに入りますので、その診断をとにかく明確にしないといけないのです。

学校側は、明確な診断名が無いと、IEPは下りない、と取り合ってくれない可能性が高いです。でも、でもですね、この診断は医師によるものでなければいけないのですが、とかく子供だと扱いが難しくて、学校のセラピストからの要請がないとアポイントメントは設定できない、と言われたりして、その狭間で、じゃあ、一体どうすればいいの?!という状態になったりします。

だからとにもかくにも動くことです。

あれもこれも、と対策を練る必要はあっても、家ではあまりキリキリしないで、まあ、人生こんなこともあるか、くらいの感じで、のんびり子供との時間を過ごされたら良いと思います。

IEPや504は、リクエストしてもすぐに結果を貰えるわけではなく、医師の診断の他、あれの検査、これの検査、インタビュー等々、決まるまでにいろいろあって、2か月くらいかかったりします。

みんながどんどん勉強を進めているのに、我が子は家で何もしていない…と親御さんは焦ると思います。学校によっては、その間、勉強支援のために、週に何時間かのプライベートな授業をオファーしてくれたりもします。

カウンティから、家に、カウンセラーが訪問してくれたりもします。これは、お金に換算すると、ものすごいお金がかかってることなのですが、州の予算でちゃんとプールされているのだから、心配ご無用と言われました。

それにしても、この家庭訪問のカウンセラーは、あまり意味がない気がして、キャンセルも可能と聞いたので、3回くらいでキャンセルしました。

お金の事と言うより、直接のキャンセルの理由は、このカウンセラーがどうやらカウンティが外注しているエージェントらしい、ということと、しかも、特に訓練を受けているスタッフでもないらしい、ということがわかって、更にはそのスタッフさんが毎回訪れる度に、状況に対するそれ程の熱意も感じられなかったので、「まあ、あってもなくても同じかな」ということでキャンセルした次第です。

というわけで、IEPと504についてでした。

スポンサーリンク