■ アメリカで子供が引きこもり・不登校になったら #1

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海外に住もうと日本に住もうと、子供が引きこもりになったら、親は焦るでしょう。

何故焦るのか、というと…

まずは、学校から連絡が来ます。最初の何回かは、頭痛や腹痛、体調不良で済むとしても、それはせいぜい数日でしょう。

勉強も遅れる一方だし(と最初は思います)、学校からは、そんなに休むのなら(と言ってもたった3,4日でも)医師の証明書を出して、と言われてしまいます。

そして、引きこもっているなら、子供は、家でもハッピーじゃないでしょうから、まずは、率直に、一体何があったのか、と、親は心配するでしょう。

でも、そこで、きちんと話をしてくれる、又は説明できる子は、あんまりいないんじゃないでしょうか。

そして、親は、まず、一体どうしたらいいの? と、困惑してしまうと思います。

その時点での親は、子供が学校の勉強に遅れる、とか、自分が仕事に行けない、とか、きっとまず最初は、そういった当座の「自分の」心配を、心のどこかでしてしまうんじゃないでしょうか。

ここでは、私の子供が突然(本当は突然じゃないんですよね)学校に行かなくなった時に私が取った行動を反省の気持ちも含めて、シェアしてみたいと思います。

家庭や、子供の置かれている状況はそれぞれ違うので、誰にでも当てはまる訳がないのは承知ですが、これを見て下さる誰かの力にほんのちょっとでもなれたらいいと思って、書きたいと思います。私の取った行動が、正しかったのか間違っていたのかは、また別として…。

登校拒否の女の子のイラスト

身体検査

まずは、医者の予約を取る。ところから始めました。

これはですね、正直、親と子供の両方のためとでも言えるでしょうか。

1つ1つ、物事をクリアにしていきたいし、かつ精神的にも、一時的にでも安心できる気がしました。

ただ家に置いておけない、というか…。家にいるなら理由が必要じゃないか、という気持ちです。

もしこの時の検査で、何か見つかったら、それはそれで対処出来たらいいと思います。

日本と違って、どこも予約制ですので、とりあえず予約を取るだけでも構いません。

のんびり何もしないで構えているわけにいかないし、子供も、学校に行っていない身なので、予約があると、大概、心の中で、ちょっとホッとするんじゃないかな、と思います。

親も、予約があるだけで、堂々と休ませられるような気がして、ちょっとホッとする筈…。十中八九、異常無しと言われると思うんです。でも、それならそれでいいんです。

ちなみに、うちでは、ビタミンDが不足していたのと、甲状腺ホルモン値がぎりぎりくらいでした。

後々の事を考えると(IEPは市や群(カウンティ)が絡んでくるためです)、カウンティの病院付きのクリニックが一番いいような気がしますが、最初からそんな細かいことにまで考えは及ばないし、考えさえもしないし、どこのお医者さんでもいいです。

要は、身体検査や血液検査、神経系の検査をしてもらって、身体的には異常がないことを確認します。(この時点で、私の知識不足で、鬱に身体的症状は「必ず」付いてくるものだという事まで考えていませんでした。また、この時点で、自分の子供が鬱かもしれない、などとは考えもしませんでした。)

Doctor’s office ですが、お医者さんは、何も言わないと、「はい、どこも特に異常がないようですね」とか言って、何もオーダーを出してくれなかったりします。

ここでは、きっちり、血液検査のオーダー(ビタミンD、甲状腺ホルモン、ヘモグロビンとか、プロテインの量とかこの際全部)と、頭痛がするのならば神経系のオーダー(neurologist へのreferral とか)をもらいましょう。言わなくても出してくれるお医者さんもいます。でも、最初に訪れた所の医師が基本的なニューロチェックをしてくれたら、それで十分だと思います。(医師が特別に必要だと判断している場合は、その限りではありません。)

更には、目の検査、耳の検査、などもしましょう。

視力検査のイラスト(目が悪い)

あと、歯の検査も意外と大事です。

うちは、歯の表面が異常に削れているので、器具をつけての夜間の歯ぎしりの検査までされました。

急ぎだから、とか、親の都合に合うから、と言って、「Doctor’s on Duty(予約が無くても待てば診てもらえるクリニック)」に行かれる方は、血液検査等のオーダーだけでも、もらえるのならば、しっかりもらいましょう。私達はもらえませんでした。

私達は、最初、小児科の予約がなかなか取れなかったために、「Doctor’s on Duty」に行ったことがあるのですが、さんざん待った挙句に「主治医はどこの小児科?子供なのでね、そちらでお願いします。」と言われ、血液検査のオーダー等も出してはもらえませんでした。学校に出すお休み証明書だけはあげますね、と言われて、とても時間を無駄にしました。

「Doctor’s on Duty」は、前述のとおり、予約が無くても診てもらえるクリニックなのですが、待たされるうえに、込み入った内容については「後日ちゃんと主治医に…」となります。

セラピスト・カウンセラー

セラピストを見つけましょう。すぐには見つけられなくても、電話をかけまくりましょう。

学校に聞くと、地域のセラピストのリストをくれたりします。私達が学校からもらったリストは、父兄の協力を得て作られたもので、人気のある人(良かった人)に丸印がついていたりして、「セラピストを必要としてる子は意外に多いんだ」という印象を受けました。

病院の検査と同じで、セラピストをとりあえず、見つけると、親も子供もちょっとホッとします。

この際、カウンティにも電話してみましょう。地域によっては、セラピストを見つけるのがいかに困難か、に直面するでしょう。

ましてや、精神科医、それも小児精神科医など、予約を取るのは、本当に至難の業です。

カウンティの児童精神科クリニックは、学校のセラピストの申請書が無いと、受け付けてもくれない所もあります。

ちなみに、セラピストは、自分と合わないな、と感じたら変えてもいいですし、児童精神科医も、合わないと思ったら変更可能です。学校やカウンティから言われたとしても、そのまま言われた通りに動く必要はありません。嫌なことは嫌だと言ってかまいません。

周りの人に相談する

そして、いろんな人に相談しましょう。私は、もう、今までの知り合い(ほとんど会わない人も含め)全員に連絡を取ったんじゃないかしら?というくらい、大勢に助けを求めました。(子供のそれほど親しくない友人の父兄関係は除く)

「本当に困っちゃった。」と相談すると、本当にいろんな人が協力してくれたり情報をくれたりします。

隠しておくのは非常にナンセンスだと思います。陰で知り合いに何か言われてようと、そんなことは全く気にする必要もないと思います。

うちは賃貸なので、近所に住む大家さんに話したら(子供が学校行ってなかったらどうしたってそのうち気づくでしょうし)、そこで初めて大家さんが過去に中学校の教師をしていたことがわかり、とても親身に相談に乗ってくれました。それまではほとんど話したことがなかったくらいです。

学校との連携

そして、一番の難関は、学校との連携。

これは本当に、どんな人が学校にいるか(校長、教頭、オフィスの人、カウンセラー、スクールナース等)によって、状況が大きく変わりますが、避けては通れません。

まずは、自分たちがどうしてもらいたいのかを伝えましょう。そしてその対応次第で次のステップに行きます。

カウンセラーに、家で出来るように各教科の先生から宿題をもらえるか、または、インターネットで出来ることなどを相談しましょう。

私は、この時点で、カウンセラーがその協力を拒否したため、それに関して、ディストリクトのオフィスにちょっと苦情を提出する運びとなってしまいました。(それに関しては、後日改めて書きたいです)

子供への態度

そして、毎日の子供のこと。学校に行かないから、と言って、「ああ、そう」と家にほっておくわけにもいきません。

テレビばっかり見させておくわけにもいきません。

子供の状態にもよりますが、でも、どんな状況でも、お母さんには、明るく優しく接してほしいです。「あなたのせいで仕事に行けない」的なニュアンスの発言とか、極力しないようにしてください。私はどうだったかな…。そういうオーラ(というんですか?負のオーラ的な…)がちょっと出てしまっていたかもしれません。自分ではそういうつもりがなくても…。

食事と栄養

子供に何かあったら、まずは、台所に立つ、というのがとても重要な気がしました。

親が料理していると、子供は嬉しいものなのかも。台所が寒々しいと心も寒々しくなる気がします。

ファーストフードが多い目の家庭でしたら、出来るだけ手作りの物を食べさせてあげる、とか、食事はとても大事です。腹痛や下痢、便秘と言った症状があるようでしたら、たとえそれが精神状態からくるものだとしても、普段から胃腸の調子を整えることはとても大事です。それだけで学校に行けない時もありますから…。

規則正しい生活

布団から出られない人のイラスト(女性)

そして、学校に行かなくても、朝は必ず起きる。ちょっと遅くなっても9時くらいまでには必ず起きる。散歩ができたらなお良し、です。

そしてきちんと食事をする。

最後に… 子供と向き合う。家族と向き合う。

最後に、子供が引きこもりになった際に一番重要なのは、子供と100%向き合う、ということだと確信しています。

最初の時点で、多くの引きこもりの子を持つ親は、子供の本当の気持ちや子供の置かれている事情と向き合っていない筈です。

そんなことはない、と思うかもしれませんが、まず、ほぼ、そうだと私は思います。私自身がそうだったと思います。

普段からの会話や観察からわかることが多くあったはずだろうに、そのほとんどを見逃していたのだろうと、反省しました。

働いていたり、他にも兄弟がいたり、家族にその他の病気のメンバーがいたり、夫婦間で意見の食い違いがあったり、その家族によって状況は様々なので、100%その子供と向き合うことは容易ではないと思います。

でも、それをしない限り、まず前には進めないんじゃなかな、と思うくらいです。

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